2012年度BCJA奨学金授与者
奨学金授与者リスト
今年度のBCJA奨学生は以下の方々です。
氏名 | 出身校/所属 | 留学先 | 分野 |
---|---|---|---|
出来尾 格 | 慶應義塾大学 | Nottingham Trent University | Bioinformatics |
行木 瑛子 | 国際基督教大学 | The School of Oriental and African Studies, University of London | Applied Linguistics |
片桐 諒子 | 千葉大学 | King’s College London | Nutrition |
鵜飼 友彦 | 東北大学 | London School of Hygiene and Tropical Medicine | Public Health |
阿部 正太朗 | 徳島大学 | University of Glasgow | Urban Planning (Land Use) |
天野 晟 | 早稲田大学 | University of Cambridge | International Law |
2012年度BCJA英国留学奨学金審査報告
BCJA英国留学奨学金審査委員会 委員長 白鳥 令
経済状況が相変わらず低迷している中、BCJA会員の皆様のご厚意により、BCJA英国留学奨学金設立12年目の本年も、6名の方々に奨学金を差し上げることが出来ました。本年度の応募者は66名、わずか15万円の奨学金ですが、これ迄と同様、応募者の水準は非常に高いものでした。
応募者の新しい傾向としては、まず、留学先の英国の大学や研究機関が非常に多彩なものになって来たことです。これまで同様に、ロンドン大学、オクスフォード大学、ケンブリッジ大学への留学者は多いのですが、それ以上にスコットランドからウエールズ迄、伝統的な大学から新設の大学迄、大学から独立の学術研究機関迄、専攻の分野によってさまざまな学術機関へと留学先が拡大して居ます。
留学先だけでなく、応募者の出身校や専門分野も、非常に多彩になって居ます。既に確立された専門家としての大学教授から、マスメディアで働いているディレクター、独立している優秀なファッションデザイナーまで、さまざまな方々が応募されて居ます。審査員会としては、非常に嬉しく思います。
さらに、JICAや海外青年協力隊、ボランティアなどで海外勤務の経験を持つ医師、教育者、経済専門家なども、現地での経験を学問的にレベルアップしたいと、公衆衛生、開発援助、言語教育などの分野で、英国の大学院への留学を目指して多数の方々が応募されて居ます。
日本の高校から、すぐに欧米の大学に留学し、そこから英国の大学院への留学を希望されている方々の応募も増加して居ます。審査委員会は、このような外国大学卒業者の応募を拒否するものではありませんが、日本の大学の卒業者の応募が増えることを希望しているというのが、審査委員の多数の意見です。
また、近年学部レベルでの日英大学間の学生の交流が盛んになって居り、その影響で学部学生の応募が増える傾向にあります。これ迄に、学部レベルの留学に対し、例外的に優秀なケースに奨学金を与えたケースはあるのですが、審査委員会としては、研究者レベルもしくは大学院レベルの英国留学をより優先的に支援したいと考えて居ます。
本年度、過去にBCJA奨学金を受領された方が再度応募されるケースがありました。審査委員会としては、機会の平等な配分という観点から、来年度以降、「すでにBCJA英国留学奨学金を授与された方は、二度応募することは出来ません」との注意文を応募要項に加えることを決定しました。
最後に、お願いです。BCJA英国留学奨学金は、BCJA会員や一般の方々の善意の寄付で成り立って居ます。この奨学金を今後も継続するために、ぜひ寄付を継続いただきますよう、伏してお願い申し上げます。寄付は1口 5000円で、振込先は以下の口座です。
口座番号: 00180-0-426794 (ゆうちょ銀行)
加入者名: BCJA 奨学基金